アスベストは、 見た目や写真だけでは確実に見分けられません。 このページでは、天井・壁・床・屋根などの代表的な建材を写真で比べながら、 製品情報・使用場所・年代を確認していく方法を分かりやすく整理しています。
①建材の候補 ②次に確認したい表示・資料 ③判断できない場合の「分析」と「石綿含有みなし」の考え方
建材・年代から石綿含有の可能性を1分チェック
建材の種類と製造年または施工年を選ぶと、 公的資料に示された代表的な石綿含有製品の製造時期の目安と照合できます。
建材名が分からない場合は、 下の写真一覧から候補を確認できます 。
建材について教えてください
建材と年を選ぶだけで確認できます。
代表的な石綿含有建材から選択できます。
製造年が分かる場合は製造年を選ぶと、より確認しやすくなります。 施工年しか分からない場合は、施工年を目安として選べます。
年代チャート
黄色が代表的な石綿含有製品の製造時期の目安、 赤い線が入力した年です。
確認を深める情報
- 商品名・型番
- 裏面などの製品表示
- 設計図書・仕様書
- 改修履歴
確認後の選択肢
※本チェックは参考情報です。 年代だけでは石綿の有無を確定できません。 製品情報、設計図書、改修履歴、現地確認等を組み合わせて確認します。 正式な事前調査や分析結果の代わりとなるものではありません。
アスベストの見分け方|写真から建材候補を確認
同じように見える建材でも、 製品や製造時期によって石綿含有品と非含有品があります。 写真を参考に「どの建材に近いか」を見ながら、 次に確認したい情報を整理できます。
天井・梁・配管のアスベストの見分け方
吹付け状、板状、配管に巻かれた保温材など、 建材の形によって確認するポイントが異なります。 グラスウールやロックウールも、外観だけでの判断は難しい場合があります。
吹付け材
鉄骨の梁・柱、天井、機械室
確認のポイント: 設計図書の材料名、施工目的、施工時期などを確認します。 表面の粗さや色だけでは石綿含有の有無は判断できません。
板の継ぎ目がない面状施工
ロックウール吸音天井板
事務所・学校・店舗の天井
確認のポイント: 板の継ぎ目、裏面表示、商品名、メーカー、寸法、製造時期などが手掛かりになります。
穴あき模様だけでは判断できません
保温材・断熱材
配管エルボ、ボイラー、ダクト等
確認のポイント: 設備図、材料名、設置・交換時期などを確認します。 綿状の外観だけでは材料の種類を特定しにくい場合があります。
グラスウール等と外観が似る場合があります壁・天井板のアスベストの見分け方
スレート板、けい酸カルシウム板、せっこうボードは、 塗装や壁紙で表面が隠れていると見分けにくい場合があります。
スレートボード
壁、天井、軒天、間仕切り
確認のポイント: 裏面・端部の表示、商品名、メーカー、板厚、設計図書などを確認します。
色や硬さだけでは判断できません
けい酸カルシウム板 第1種
天井、壁、軒天、耐火間仕切り
確認のポイント: 裏面表示、商品名、メーカー、板厚、認定番号、仕様書などを確認します。
スレート板と外観が似る場合があります
せっこうボード
内壁、天井、間仕切り下地
確認のポイント: 裏面印字、認定番号、製造番号、商品名などが手掛かりになります。 表面の壁紙だけでは判断できません。
裏面印字が大切な手掛かり床・Pタイル・屋根のアスベストの見分け方
床材本体と接着剤、 屋根材とその下のルーフィングなどは、 別々の材料として確認します。
ビニル床材(Pタイル・床シート)
事務所・学校・店舗・住宅の床
確認のポイント: タイル状かシート状か、商品名、メーカー、寸法、施工・改修年などを確認します。
Pタイルと床シートを分けて確認
床材・巾木等の接着剤
Pタイル、床シート、巾木の下
確認のポイント: 床材本体とは分けて、 施工年、製品資料、改修履歴などを確認します。 施工後は製品名を特定しにくい場合があります。
床材本体とは別に確認
スレート波板
工場・倉庫等の屋根、外壁
確認のポイント: 波形、裏面表示、メーカー、商品名、施工時期などを確認します。 外観だけでは石綿含有の有無を判断できません。
大波・小波なども手掛かり
住宅屋根用化粧スレート
住宅・集合住宅等の勾配屋根
確認のポイント: 商品名、メーカー、施工年、改修履歴などを確認します。 屋根の形だけでは判断できません。
葺き替え履歴も確認年代は「候補を絞る目安」として使います
国土交通省「目で見るアスベスト建材 第2版」に示される代表的な製造時期を参考にしています。 製品・メーカー・在庫品・改修履歴等によって異なるため、 この期間だけで石綿の有無が決まるものではありません。
正式な確認は「書面 → 目視 → 分析またはみなし」
厚生労働省が示す事前調査では、 写真だけでなく、設計図書等の書面と現地の状況を照らし合わせます。 それでも石綿含有の有無を判断できない場合は、 分析または石綿含有みなしを検討します。
書面・製品情報
設計図書、仕様書、改修履歴、 商品名、メーカー、型番、 製造・施工時期などを整理します。
›現地で照合
図面と現物の違い、 すでに確認できる裏面印字、 認定番号、aマーク等を照らし合わせます。
›判断できない場合
分析で石綿の有無を確認する方法と、 石綿含有とみなして必要な措置を行う方法があります。
判断できない場合は「分析」または「石綿含有みなし」
「判断できない=必ず分析」というわけではありません。 対象範囲や工法、処分、工期、 石綿なしだった場合のメリットなどを比べながら整理できます。
石綿なしだった場合のメリットが大きい
- 施工・撤去する範囲が比較的大きい
- 非含有であれば、対策費や処分費を抑えられる可能性がある
- 分析結果という客観的な根拠を残したい
含有可能性が高く、対象範囲が小さい
- 書面や年代等から石綿含有の可能性が高い
- 分析結果を待たず、安全側で工程を進めたい
- 必要な措置や処分を含めても負担差が大きくない
NASUのアスベスト定性分析
JIS A 1481-1による建材中のアスベスト定性分析を、 全国から1検体より受け付けています。
※営業日は土日祝日・休業日を除きます。 検体数・受付状況・検体の状態等により、 納期を調整する場合があります。 「みなし」は石綿ありを証明する方法ではなく、 分析を行わず石綿含有として必要な措置を行う方法です。
アスベストの見分け方でよくある質問
アスベストは見た目や写真だけで見分けられますか?
ロックウールやグラスウールとアスベストは見分けられますか?
壁や天井の板材は、どこを確認しますか?
Pタイルは見た目や大きさで判断できますか?
2006年9月1日以降の建物なら石綿なしですか?
石綿含有建材データベースに出なければ「なし」ですか?
書面と目視で判断できない場合、分析は必須ですか?
全国から1検体より受け付けています。 料金・予定納期を確認したうえで、 そのまま依頼フォームへ進めます。
NASU環境分析センター
JIS A 1481-1による建材中のアスベスト定性分析を全国から受付
最終確認日:2026年8月27日
- 厚生労働省「小規模工事等の着工前に必要な手続きについて」
- 国土交通省「目で見るアスベスト建材 第2版」
- 国土交通省・経済産業省「石綿(アスベスト)含有建材データベース」
本ページは、アスベストを確認するときの一般的な手掛かりを 分かりやすく整理したものです。 個別工事では、最新の法令・公的資料・対象建材・工事条件等を踏まえた 確認が必要です。

